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映画『郵便配達は二度ベルを鳴らす』(1981年)を徹底考察:欲望と破滅の愛憎劇
1981年に公開された映画『郵便配達は二度ベルを鳴らす』は、エロティシズムとサスペンスに満ちた愛憎劇として、多くの観客を魅了した。原作はジェームズ・M・ケインの同名小説であり、禁断の愛と背徳の世界を描くこの物語… -
夢と現実の狭間~映画『インセプション』を考察~
人によることは分かっているが、筆者にとって、夢の中にいることは水の中にいるようなものだ。妙に自由で、それでいて多少息苦しく、そして心地良い。目の前に薄いヴェールが掛けられているような、そんな気分だ。 夢の… -
映画『プラットフォーム2』考察:宗教、マルクス、ゴヤ、そして、ダンテ
2024年10月4日、前作『プラットフォーム』(原題:El hoyo、邦訳『穴』)の続編『プラットフォーム2』がNetflixで公開された。 本記事では、2019年に公開され、難解な内容でありながら高… -
拳銃を拾った少年
銃の規制が世界一厳しいといわれる日本。だが、銃器を使った犯罪はゼロではない。警察庁が作成した2022年版『日本の銃器情勢』によれば、同年に発生した銃器発砲事件は9件(安倍元総理暗殺事件を含む)であり、押収された… -
映画『バットマンビギンズ』の魅力とは?『ダークナイトトリロジー』はなぜ大人を惹きつけるのか
昨今では沢山のスーパーヒーロー映画が制作され、公開されている。公開された作品は玉石混合だ。巨額の製作費にふさわしく素晴らしい出来の作品もあれば、その反対の場合もある。 そして、こうして公開された沢山のヒー… -
大人が見るべきヒーロー映画『ダークナイト』の魅力を語る
クリストファー・ノーラン監督は天才だ。彼は難解でなかなか読み解けない作品を作るくせに、理解できなくてもおもしろく、見続けられる作品を作り上げる。そしてその特徴は、大衆向け映画の代表格であるアメコミ映画にも表れて… -
『おおかみこどもの雨と雪』考察:「育てる」ことの難しさと、母と子の関係性
子供を育てることは大変だ。責任は大きく、気を抜ける瞬間は少ない。気が付けば、体も心もボロボロになってしまう。しかし、辛さや大変さの陰に隠れがちではあるけれども、幸せも確かにある。 『おおかみこどもの雨と雪… -
映画『リアリティ』の考察:リアリティ・ウィナーとナウシカの正義感
映画『リアリティ』(原題:Reality)は、実際のアメリカ国家安全保障局の25歳の契約社員、リアリティ・ウィナーによる情報漏洩事件のFBI尋問音声記録をほぼリアルタイムで完全再現するという挑戦的な高評価を得て… -
映画『偽りなき者』の考察と感想:偏見が奪う、考える力と正しく見る目
この世で最も忌むべき犯罪として、幼い子供に対する性的虐待が挙げられる。逆らえない、もしくは、その行為の意味すら分かっていない子供を手に掛けるのだから、卑劣極まりない犯罪である。 しかし、「性的虐待をされた… -
映画『イーグル・アイ』: デジタル監視システムからAI倫理までを考察
スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮する映画『イーグル・アイ』は、2008年に公開されたアクションスリラーで、D・J・カルーソが監督し、シャイア・ラブーフとミシェル・モナハンが主演を務める。この映画は、無実の…