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タグ:映画
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『下妻物語』に見る“女”を楽しむ力──レディース文化とロリータ美学の考察
ある日、ふと再生した『下妻物語』は、意識的に選んだわけではなかった。だが、思っていたよりもずっと強く心に残る映画となった。ロリータファッションに身を包んだ少女と、レディースの特攻隊長──そんな組み合わせに最初は… -
積み上げられた記憶を巡る旅~短編アニメ『つみきのいえ』の魅力とは
子供の頃の思い出。成長して、今にいたるまでの記憶。たとえ幼い子供であったとしても、頭の中にはそれまで積み上げてきた記憶がある。そして、その記憶は人生そのものだ。 今回ご紹介する作品は、短編アニメ映画の『つ… -
映画『シンドラーのリスト』:記憶の政治と倫理的主体の再構築
映画『シンドラーのリスト』(1993年)は、スティーヴン・スピルバーグによる映像的証言であり、ホロコーストという未曾有の人道的危機において個人の倫理的選択がいかに歴史と交錯するのかを描いた映画である。単なる戦争… -
映画『ヘイター』に見るSNS時代の政治戦略と世論操作
映画『ヘイター』は、ネットを駆使した世論操作がいかに憎悪を煽り、社会を揺るがすかを鋭く描く。主人公は情報操作によって対立を激化させ、人々の感情を巧みに利用しながら混乱を生み出していく。ネットは選挙戦や社会運動に… -
『デモリションマン』の未来予言:監視社会と自由の限界
1993年公開の映画『デモリションマン』は、ユーモアとアクションを交えつつ、秩序と自由の対立を鮮烈に描き出す。本作は、一見理想的に見える「犯罪ゼロ」の社会が、徹底した管理と監視のもとに成立しているという皮肉な現… -
『ターミネーター』の進化と分析:シリーズが映すアメリカの価値観の変遷と多様性
1984年に公開された『ターミネーター』は、AIの脅威と人類の抵抗を描いたSF映画として、映画史における重要なマイルストーンとなった。その後のシリーズ作品も、時代ごとの価値観や社会的背景を反映しながら進化してき… -
能楽師を描いた音楽映画『犬王』の魅力~斬新な表現と「自由」について~
能や歌舞伎など、日本の伝統芸能の数々。現在では鑑賞のハードルが高いと思われがちなこれらの作品群も、かつては庶民の娯楽だった。 娯楽だったということは、一般の人々から高い人気を誇るスターもいた。そして、そん… -
映画『セイヴィア』考察:主人公は復讐の連鎖を断ち切れたのか?
1998年に公開された映画『セイヴィア(Savior)』は、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争(1992年-1995年)を舞台にした戦争映画であり、民族浄化という現代史における痛ましい出来事を描いた作品である。本作は… -
台湾ホラー映画『紅い服の少女』と日本~キーワードから日本との類似点を探る~
「絶対に安全である」という前提が必須なのは当然だが、人は往々にして恐怖感が大好物だ。その証拠に、高い所から急降下するジェットコースターには長蛇の列ができているし、ジャンルとしてのホラーは人を選ぶものの、根強い人… -
映画『陪審員2番』徹底考察:イーストウッドが描く正義の本質
クリント・イーストウッドは長年にわたり、映画を通じて社会的および倫理的テーマを追求してきた。彼の作品群は、人間の本質や制度の矛盾を描き出し、観客に深い思索を促している。本作『陪審員2番』(原題:Juror #2…