神奈川県横浜市戸塚区路上78歳男性殺害事件

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事件概要

2023年2月20日(月)18時頃、神奈川県横浜市戸塚区東俣野町を通る国道一号線沿いの歩道で、神奈川県藤沢市西富に住む78歳の無職男性S氏が何者かに棒のようなもので複数回殴られ死亡した殺人事件が発生した。

神奈川県警は、S氏の死因を頭部打撲による頭蓋内損傷によるものだと発表している。

事件発生から約4ヶ月後の2023年6月18日、神奈川県横浜市戸塚区東俣野町に住む64歳の会社員男性Hが殺人の容疑で逮捕された。

2023年6月19日現在、Hは同容疑を否認していると報道されており、事件の真相解明が待たれる。

なお、H容疑者が犯行を否認しているため、本記事はH容疑者を匿名で記す。

発生場所神奈川県横浜市戸塚区東俣野町
日時2023年2月20日(月)18時頃
被害者78歳の無職男性S氏
容疑者64歳の会社員男性H
逮捕日2023年6月18日
神奈川県横浜市戸塚区路上78歳男性殺害事件 概要

H容疑者の自宅

2023年6月18日、TVメディアで報道されているH容疑者の自宅は、小田急江ノ島線「善行」駅から北東方向へ直線距離で約1キロメートル離れた場所に所在する築30年以上の外装白色の分譲マンションの最上階に所在し、H容疑者が20年以上前から所有していることが不動産登記から確認できる。

H容疑者の自宅と事件現場の距離

上記H容疑者の自宅のあるマンションから事件現場(神奈川県横浜市戸塚区東俣野町)は、南東方向へ直線距離で500-600メートル離れた場所に位置している。

H容疑者宅から事件現場までは、「ほぼ」一本の道で行くとかが可能だ。

H容疑者逮捕前の報道によれば、被害者S氏を襲った人物(犯人)は、紺色系フード付ロングコートを着用した身長165㎝程度の男だといわれ、同男と思われる人物が事件現場付近で棒状のものを振り回していたとの目撃情報がある。

出典:Google 事件現場付近

H容疑者が上記の目撃された男と同一だとするなら、被害者S氏を襲うために使った棒状のもの持ちながら自宅から事件現場までの「ほぼ」一本道を歩いたのだろうか。

被害者S氏を襲った棒状のものと目撃情報にある紺色系フード付ロングコートが今後の捜査の鍵の一つになりそうだ。

H容疑者の自宅と被害者S氏宅の距離

報道によれば、被害者S氏宅周辺を歩くH容疑者と思しき人物が防犯カメラに映っていたといわれ、事件前からH容疑者と思しき人物が被害者S氏宅を把握していた可能性が考えられる。

TVメディアで報道されている被害者S氏宅は、容疑者H宅から南西方向へ直線距離で1キロメートル以上の距離にある。

2023年6月19日現在、H容疑者と被害者S氏の関係性は判然としていない。H容疑者が被害者S氏の自宅を把握していたと仮定するとH容疑者が被害者S氏を尾行した可能性が考えられ、H容疑者が被害者S氏の日常の行動(散歩の時間とルート等)を把握していたことも推察できる。

H容疑者の過去の犯罪報道の有無は?

H容疑者の過去の犯罪報道などについて確認を実施したが、H容疑者と推測できる過去の犯罪報道は確認されなかった。

上記結果とH容疑者は会社員との報道及び自宅マンションを所有していることを勘案するならば、これまでのH容疑者には大きなトラブル等は無かったとも考えらえる。

H容疑者のSNSは?

前述のとおり、現時点でH容疑者と被害者Sの関係性は不明である。H容疑者は被害者S氏とは面識が無いとも供述しているといわれる。

現代社会の人間関係の繋がりの要因には、地縁、血縁、職業、職場、学校、趣味趣向の活動等での繋がりの他にネット空間での繋がりもある。ネットで知り合いトラブルになった等は比較的多く見らえる事案(事件)だともいえる。

H容疑者と被害者S氏と年齢から考えると2人がネット空間で知り合い、何らかのトラブルになったとは考え難いとも思われるが、2人の関係性を推論するにはH容疑者のSNSアカウンの有無及び投稿内容等は確認することも必要である。

上記の理由からH容疑者に関してネットメディアサーチを実施したが、H容疑者と判断できるSNS(Facebook 、 Twitter、Instagram)の確認には至らず、H容疑者と被害者S氏との関係性の情報は得られなかった。

やはり、H容疑者と被害者S氏の関係性は、国道1号線を中心とする「地域」的な繋がりの可能性が高いと思われる。

なお、H容疑者の同姓同名のSNSが確認されたが、H容疑者だと断定することができないため、同SNSアカウントの記載は差し控える。

H容疑者の勤務先は?

報道によれば、H容疑者は何回か勤務先を変えているようだ。現況、H容疑者の勤務先に関する情報は確認できないが、H容疑者は自宅マンションをローンで購入しているため、20年以上前(40歳前後)は、安定した収入を得ていたと考えられる。

ただし、2015(平成27)年頃から金銭面に問題を抱えていた可能性が不動産登記から推察された。

神奈川県横浜市戸塚区路上78歳男性殺害事件に関する雑感

2023年6月19日現在、H容疑者は犯行を否認し、被害者S氏と面識がないと供述しているらしい。

また、被害者S氏を襲うために使ったといわれる「棒状のもの」や目撃情報にある紺色系フード付ロングコートに関する情報も報じられていない。

H容疑者の今後の供述(認否を含む供述)や犯行に使われた凶器と着衣等の発見等の報道に注目したい。


◆参考資料
「散歩中に殴られ、78歳男性が死亡横浜、男の行方追う」朝日新聞2023年2月22日付
「78歳殺害関与か、橋付近に不審者戸塚の事件」朝日新聞2023年2月24日付
「戸塚の殺人事件県警が逃げた男の身長や着衣を公開」中日新聞2023年3月1日付
「横浜 戸塚区 78歳男性路上殺害事件 64歳会社員 殺人容疑で逮捕」NHK2023年6月18日 17時11分配信
「殺害された男性と容疑者の男との面識はこれまでに確認されず横浜市の男性殴打死事件」TBS NEWS DIG 2023年6月18日配信
「横浜 戸塚区 78歳男性殺害事件 数日前にも男性を尾行か」NHK2023年6月19日 16時35分配信


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投稿者プロフィール

Jean-Baptiste Roquentinは、Albert Camusの『転落(La Chute)』(1956年)とJean-Paul Sartreの『嘔吐(La Nausée)』(1938年)に登場する主人公の名を組み合わせたペンネームです。メディア業界での豊富な経験を基盤に、社会学、政治思想、文学、歴史、サブカルチャーなど多岐にわたる分野を横断的に分析しています。特に、未解決事件や各種事件の考察・分析に注力し、国内外の時事問題や社会動向を独立した視点から批判的かつ客観的に考察しています。情報の精査と検証を重視し、多様な人脈と経験を活かして幅広い情報源をもとに独自の調査・分析を行っています。また、小さな法人を経営しながら、社会的な問題解決を目的とするNPO法人の活動にも関与し、調査・研究・情報発信を通じて公共的な課題に取り組んでいます。本メディア『Clairvoyant Report』では、経験・専門性・権威性・信頼性(E-E-A-T)を重視し、確かな情報と独自の視点で社会の本質を深く掘り下げることを目的としています。

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