- Home
- 過去の記事一覧
カテゴリー:文化
-
歌舞伎は舞台機構の発展に貢献ー解説ー楽しい仕掛けは歌舞伎のおかげ!
現在、普通に世界中の劇場で使われる舞台機構で、歌舞伎発祥のものがある。舞台機構以外にも歌舞伎発祥というものは多く、調べていくとあれもこれもとなって大変なので、とりあえず今回は舞台機構のみ取り上げる。 … -
市川團十郎襲名と河東節
先日、松竹株式会社から正式に2022(令和4)年11月、12月公演で「十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台」を行うことになったと発表があった。新型コロナがなければ、2020(令和2)年5月~7… -
三島由紀夫の歌舞伎
三島由紀夫(1925~1970)は小説家として有名で、新潮文庫で34冊も出ているくらい、多くの著作がある。戯曲も数多く執筆し、上演されなかった作品も含めると60作近くある。そのうち、歌舞伎作品は6作品である。 … -
世界に伝わる人魚伝説、その内容と背景を探る
王子様に憧れ、人間になることを望んだ人魚姫。美しい歌声で船乗りの心を捉えてしまうローレライ。人魚が登場する物語は、どうしようもなく魅力的だ。そしてその伝説は、世界中に散らばっている。 世界に残る人魚伝説を読んでい… -
映画『楽園』考察
映画『楽園』中心人物の「紡」「豪士」「田中善次郎」は、孤独である。また、彼(女)らを取り巻く行方不明少女「愛華」の祖父「藤木五郎」の魂も孤独だ。「田中善次郎」の被害者「黒塚」の孫であり「善次郎」に思いを寄せる「黒塚久子」も孤独だ。映画『楽園』は孤独な人間を描いた映画だともいえる。 -
日本三大奇書『ドグラ・マグラ』の手引書~ヒントとなるキーワードを解説~
本作の特徴は、日本三大奇書と呼ばれ、「読む人は一度は精神に異常をきたす」と言われるほど複雑怪奇、かつ難解な文章と物語構成にある。物語の筋書きそのものは単純であるものの、それを肉付けしている描写がやっかいだ。特にコロコロと変わる文体は、まるで読み手を幻惑してくるように思える。 -
オドラデクと羊猫 カフカの不安を考察
カフカの短編傑作『家のあるじとして気になること(『父の気がかり』)』『雑種』に登場する二つの奇妙な「命」、オドラデクと羊猫について考察したいと思う。 -
映画『六月の蛇』考察~奇妙な「救い」の物語~
昔から日本では、水に関係するものとエロティックさを結び付けることが多かった。水に関連するものとは、蛇や雨などが多い。江戸時代に成立した『雨月物語』などは、その代表格と言えるだろう。 今作『六月の蛇』は、そんな湿度とエロティックさ、そして暴力性を全て結合して表現した、とてつもなく日本的な名作の一つだ。 -
古事記 日本古来の死生観を探る 「死」と「生」にまつわる神話と神々
どう生きて、どうやって死んでいくか。それなりの期間にわたる人生を、どのように生きていくか。人間が昔から考えて止まない「死生観」というもの。 全ての国の(ほとんど全て)の人々が、独特ではあるものの、ある種共… -
歴史に残るSFホラー!映画「エイリアン」の魅力とは?
映画「エイリアン」――見えないことは恐ろしい。敵を視認することができれば、何等かの対策が打てるはずだ。しかし、その姿を見ることができず、静かに忍び寄ってくるとなれば、対策は限りなく難しくなる。