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過去の記事一覧
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映画『楽園』考察
映画『楽園』中心人物の「紡」「豪士」「田中善次郎」は、孤独である。また、彼(女)らを取り巻く行方不明少女「愛華」の祖父「藤木五郎」の魂も孤独だ。「田中善次郎」の被害者「黒塚」の孫であり「善次郎」に思いを寄せる「黒塚久子」も孤独だ。映画『楽園』は孤独な人間を描いた映画だともいえる。 -
日本三大奇書『ドグラ・マグラ』の手引書~ヒントとなるキーワードを解説~
本作の特徴は、日本三大奇書と呼ばれ、「読む人は一度は精神に異常をきたす」と言われるほど複雑怪奇、かつ難解な文章と物語構成にある。物語の筋書きそのものは単純であるものの、それを肉付けしている描写がやっかいだ。特にコロコロと変わる文体は、まるで読み手を幻惑してくるように思える。 -
オドラデクと羊猫 カフカの不安を考察
カフカの短編傑作『家のあるじとして気になること(『父の気がかり』)』『雑種』に登場する二つの奇妙な「命」、オドラデクと羊猫について考察したいと思う。 -
映画『六月の蛇』考察~奇妙な「救い」の物語~
昔から日本では、水に関係するものとエロティックさを結び付けることが多かった。水に関連するものとは、蛇や雨などが多い。江戸時代に成立した『雨月物語』などは、その代表格と言えるだろう。 今作『六月の蛇』は、そんな湿度とエロティックさ、そして暴力性を全て結合して表現した、とてつもなく日本的な名作の一つだ。 -
三億円事件の謎を考察
本サイトは三億円事件の犯人像を以下のとおり推論する。犯人は単独犯ではない。犯人の年齢は30歳前後の男女2人組である。主犯の男性の居所は東京都以外(埼玉県南部など)にあった。共犯の女性の居所は東京都下(日野市内など)にあった。 -
古事記 日本古来の死生観を探る 「死」と「生」にまつわる神話と神々
どう生きて、どうやって死んでいくか。それなりの期間にわたる人生を、どのように生きていくか。人間が昔から考えて止まない「死生観」というもの。 全ての国の(ほとんど全て)の人々が、独特ではあるものの、ある種共… -
歴史に残るSFホラー!映画「エイリアン」の魅力とは?
映画「エイリアン」――見えないことは恐ろしい。敵を視認することができれば、何等かの対策が打てるはずだ。しかし、その姿を見ることができず、静かに忍び寄ってくるとなれば、対策は限りなく難しくなる。 -
『松本サリン事件に関する一考察』を考察!
松本サリン事件 怪文書 『松本サリン事件に関する一考察』 サリン事件は、オウムである 『松本サリン事件に関する一考察』 この衝撃的な一文から始まる『松本サリン事件に関する一考察』は、その後の裁判で… -
春分の日 ククルカン・ケツァルコアトル ピラミッド
春分の日 ククルカン・ケツァルコアトル マヤの暦 日本時間の2021年3月21日は春分の日だ。春分は昼と夜の長さがほぼ同じになる日だといわれ、この日を境に夜よりも昼が長くなる。季節は春、梅雨、初夏と進み収… -
神から妖怪へ変化したものたち~なぜ彼らは変化したのか~
神とは、人々から畏れられ信仰されるものだ。信仰されている間は強い影響力を持ち、人々の暮らしに深く関わっている。しかし、人の心とは変化するものだ。信仰する対象が変化したり、生活環境が変わったりすることで、かつての神は忘れ去られてしまう。では、忘れ去られた神がどうなるのかと言えば、姿を変えて語り継がれることになる。