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映画『ミスト』を考察する!

★ご注意:この記事には、映画『ミスト』のネタバレが含まれています。

2008(平成20)年5月に公開(日本)されたスティーヴン・キング原作、脚本、監督フランク・ダラボン(1959年1月28日生)のホラー映画『ミスト』。

「後味の悪い映画」として有名な映画『ミスト』の「後味の悪さ」は、スティーヴン・キングの原作小説『霧』とは異なる結末を用意した脚本、監督フランク・ダラボン(1959年1月28日生)の「功績」の一つでもある。

この「功績」により映画『ミスト』は、人々の心にいつまでも残り語り繋がれる作品となったと言っても過言ではないだろう。

常識を超えた正体不明の敵に襲われたアメリカの田舎町のスーパーマーケットを舞台にする本作から、非日常時に顔を出す個人の資質、思想、信条、価値観、見ている現象に対する意味付けの違いからの対立、危機への対応の違い、事実を隠ぺいする国家(軍隊)への不満、地元民と新住民の争い、党派性の違いからの争い、「死ぬまで戦う(Die Hard)」や「絶対に音を上げない(Never Say Die)」アメリカの英雄像に疲れた米国社会などを考察する。

映画『ミスト』の舞台の町

「ホラーの帝王」と呼ばれる原作者のスティーヴン・キングは、1947年9月21日、アメリカのメイン州で生まれた。

彼は生まれ故郷のメイン州に架空の町「Castle Rock(キャッスルロック)」という町を創り出し、名作『スタンド・バイ・ミー』(Stand by Me)』などは、この架空の町を舞台にした物語である。

映画『ミスト』でも主人公が『Castle Rock Times』という新聞紙を読むシーンや主人公たちがスティーヴン・キング所有のメイン州のAMラジオ局『WZON(620kHz)』を話題にするシーンが登場するため、映画『ミスト』は、メイン州の架空の町「Castle Rock(キャッスルロック)」を舞台にしたスティーヴン・キングの作品群の一つだと考えられる。

なお、映画『ミスト』の米国公開(2007年11月)時の米国大統領は共和党のジョージ・W・ブッシュだったが、2008年11月の大統領選挙では民主党のバラク・オバマが勝利し、米国史上初のアフリカ系アメリカ人大統領が誕生する。

また、映画『ミスト』の舞台と思しき架空の町「Castle Rock(キャッスルロック)」のあるメイン州は、共和党の支持者の多い州だったが、ビル・クリントンが勝利した1992年の大統領選挙からは、民主党の大統領候補が連勝している(2022年11月時点)。

映画『ミスト』の登場人物と派閥(グループ)

ある夜の日――スティーヴン・キングが創造したアメリカ合衆国メイン州の架空の街「キャッスルロック(Castle Rock)」に地元住民がそれまで経験したことのない大きな嵐が襲い掛かる。

激烈な嵐が去った翌朝――映画ポスターアーティスト(画家)の白人男性デヴィッド・ドレイトンは8歳の息子ビリー・ドレイトンを連れ、隣家の黒人弁護士ブレント・ノートンと共に彼らの住居がある湖畔から離れた町内のスーパーマーケット(店名は「THE FOOD HOUSE」だと思われるが詳細は不明)に向かう。

スーパーマーケットは昨夜の嵐の影響から既に多くの買い物客で賑わっているが、買い物客は白人が9割以上に見受けられ(店内の黒人は2-3名)、店長や従業員も白人男性である。これは、メイン州の架空の街「キャッスルロック(Castle Rock)」の人種構成比に比例していると思われる。

また、店内の多くの者が数世代前からの「地元民」らしく、新住民(よそ者)とわかる者は、ニューヨークの黒人弁護士ブレント・ノートンと恐怖に怯える8歳の息子ビリー・ドレイトンの母親的な存在(デヴィッド・ドレイトンを含めた3人は疑似家族的な繋がりを作る)となる新任教師のアマンダ・ダンフリーだけである。映画『ミスト』の舞台は、古くからの白人住民の多い「田舎の町」「他の地域からの流入の少ない人的関係が固定化された町」だといえそうだ。

なお、ウェイン・ジェサップ二等兵は地元民だが自殺する他の兵士2名、MP(憲兵)が地元民か?などは確認できなかった。

怪物(「常識を超えた正体不明の敵」)に襲われた閉鎖空間(店内)の人々は自然に「現実主義者(主に正体不明の怪物を目撃した者)」「合理主義者(自称、知的グループ)」「狂信者(キリスト教原理主義者)」「国家の代理人(軍人)」の4つのグループに分かれる。本作は怪物(「常識を超えた正体不明の敵」)と人間の闘いと日常では善人だった人々の対立、敵意、不快感、不信感、怒り、憤り、畏れなど「人間の負の感情から生まれた敵」との2つの闘いを描いた映画だともいえそうだ。

以下は、主な登場人物と属性及び参加グループ一覧。

名前属性及び参加グループ
デヴィッド・ドレイトン「現実主義者」グループのリーダー
主人公の白人男性
映画関係の作品などを扱う大卒のアーティスト(画家)。
映画『ミスト』の冒頭に描きかけの『夕陽のガンマン(日本公開1967年1月)』らしき絵が登場する。
祖父から代々受け継いだ湖畔の家に妻と息子の三人で住んでいる白人男性。
8歳の息子ビリー・ドレイトンを守る中産階級と思しき父親。
リーダーシップがあり冷静さと勇敢さを持ち合わせた米国の英雄像を体現する人物。
アマンダ・ダンフリー 「現実主義者」グループ
新任の3年生と特別クラスを担当する白人女性教師。
怯える主人公のデヴィッド・ドレイトンの8歳の息子ビリー・ドレイトンの面倒をみる。
狂信者ミセス・カーモディから暴言を浴びせられる。
オリー・ウィークス「現実主義者」グループ
眼鏡を使用する小柄な中年白人男性
スーパーマーケットの副店長。
特異な状況下に巻き込まれても勇敢さと冷静な判断を失わない中産階級と思しき地元の男性。
「現実主義者」グループの副リーダー的な存在。
射撃の94年の州チャンピオン。
ブレント・ノートン「合理主義者」グループのリーダー
主人公のデヴィッド・ドレイトンの隣家の持ち主。
ニューヨークの一流弁護士と評されている。
職業から富裕層だと思われる黒人の中年男性
週末などの休暇のために湖畔の家を別荘利用していると思われる非地元民。
隣家の主人公のデヴィッド・ドレイトンとは過去にもトラブル(デヴィッド・ドレイトンを告訴した)がある。
地元住民を「田舎者」、「田舎者は結束が固い」など馬鹿にした発言をする。
異様な状況を自然現象だと主張する。
ミセス・カーモディ「狂信者」グループのリーダー
キリスト教原理主義の中年の白人女性
スティーヴン・キングの描く中年女性の狂信者は映画『キャリー』などにも登場する。
(映画『キャリー』は、1976年の監督ブライアン・デ・パルマ監督作品と2013年リメイク版がある。
「神を信じる私」を評価しなかった社会への敵意と劣等感を持つ。
ジム・グロンディン「狂信者」グループ
地元に住むブルーカラーの白人中年男性
大卒のデヴィッド・ドレイトンに対抗意識を持つ。
日頃から「よそ者」ブレント・ノートンの陰口を言っていた。
デヴィッド・ドレイトンやオリー・ウィークスから「男らしさに固執する」などと揶揄される。
タフガイを気取るが、異様な状況を目にすると身体が動かなくなる。
怪物に襲われ狂信者ミセス・カーモディの言葉(「聖書」の言葉)を信じるようになる。
ウェイン・ジェサップ二等兵「国家の代理人」(軍人)グループ
スパーマーケットから数キロの場所に実家のある地元民の白人男性
スパーマーケットの女性店員サリー(白人)と同じ高校の出身。
「狂信者」グループから「怪物」出現の原因と思われる軍の「アローヘッド計画」の責任を取らされる。
なお、同僚の2人は責任を感じ自殺し、MP(憲兵)は死の間際に謝罪の言葉を述べる。
映画『ミスト』主な登場人物と属性及び参加グループ

対立する3つの派閥と現代アメリカ

ここでは映画『ミスト』の舞台、登場人物と派閥を整理しながらトランプ元大統領の勝利と米国の分断について考察していこう。

映画『ミスト』の舞台はアメリカ・メイン州の架空の町「Castle Rock(キャッスルロック)」だ。メイン州は共和党の支持者の多い州だったが、1990年代頃から民主党支持者の多い州となった。

登場人物の9割は先祖代々からの地元民・白人だが、都会(ニューヨーク)から来た黒人弁護士(新住民)とは以前からトラブルがあった。偶然にだが、これらの者達は正体不明の「敵」に襲われた閉鎖空間に閉じ込められる。

背景を異にする人々が団結しながら正体不明の敵と戦う映画が多いなか、映画『ミスト』は3つの派閥の対立を描き、本来の「敵」である正体不明の「敵」との戦や政府(軍)の極秘作戦(アローヘッド計画)の究明などは副次的な役割に埋没している。

この人間同士の分断と対立はなにを意味するのか?アメリカ国内の分断と対立が思い浮かぶ。

元大統領(第45代アメリカ合衆国大統領)が勝利した2016年アメリカ合衆国大統領選挙の前後から「分断」という言葉が世界中のメディアなどの大見出しを飾るようになる。(正確に言えば以前から分断していたが――。)

メディアは、移民排斥や反グローバリズム、反インテリなどを掲げ、米国南部のキリスト教原理主義者とラストベルト(錆びた州)といわれ中産階級から転落した白人労働者(ブルーカラー)の多い米国中西部から支持を得たといわれるドナルド・トランプの出現をポピュリズムと揶揄し、「トランプ現象」の脅威を語り始める。

米国内は、多様性・グローバリズム・知性・銃規制・ジェンダー平等などを掲げる左派リベラルの民主党(青い州)とトランプ元大領を支持する共和党(赤い州)に分断され、両派の対立は「21世紀の南北戦争」(参考:「トランプが火をつけた21世紀の南北戦争-アメリカの面積の85%で起きている根深い対立 日経ビジネス2016.12.6 渡辺由佳里.」)といわれるまでになる。

映画『ミスト』の3つのグループ(合理主義=自称知性派が去ったのち、白人ブルーカラーは聖書原理主義者に合流し、本来の「敵(怪物)」と戦おうとする現実主義者グループの対立になる)の対立は、トランプ元大統領の大統領選出とその後の米国を暗示したと言えないだろうか?

2つの結末(原作との違い)

冒頭でも触れたが、映画『ミスト』は「後味の悪い映画」として有名な作品である。

映画『ミスト』の主人公デヴィッド・ドレイトンの性格、容姿、振る舞いは、息子や家族を守るため最後まで諦めず最善を尽くす伝統的な米国映画の英雄像に合致する。

逆境を抜け出し、苦難を越え、武器を取り、知恵と勇気で最後まで戦う英雄像。それが、米国の伝統的な英雄像だった筈だ。だが、主人公デヴィッド・ドレイトンの最後の選択は米国の英雄像に合致するのだろうか?愛する息子に恐怖と絶望と苦痛を与えたくないと望む主人公デヴィッド・ドレイトンの思いもわからぬではないが、これまでの米国映画の英雄に用意されていた役割とは大きく違う。

映画『ミスト』の最後のシーンには、危機の初期段階でスーパーマーケットから一人で出た母親が映し出される。この女性は8歳の娘に弟の面倒をみさせている母親だ。彼女がスーパーマーケットを出る際、主人公デヴィッド・ドレイトンらに協力を求めるが、デヴィッド達はその協力要請を拒み、彼女はみなに「地獄に落ちろ」と言い捨て店外の霧(ミスト)の中に消えていく。

そう、主人公デヴィッド・ドレイトンが彼女の協力を拒んだ理由は息子を危険に晒すことを怖れたからだ。

家族(娘と息子)を救うため店外に出た母親と息子を守るため店内に留まった主人公の対比のシーン。母親の「地獄に落ちろ」の言葉を思い出す。

子供や家族を守りたいという同じ思いの2人の判断が最後のシーンを――より一層――悲しくさせ、米国の英雄像の普遍性と変化に思いを巡らせる。


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