桃田貴徳容疑者の経営先は?複数の不動産も所有?富田林市2歳女児熱中症死亡事件の調査

事件概要

令和4(2022)年6月29日、大阪府富田林市小金台4丁目内の団地で祖母やその内縁の夫と暮らしていた当時2歳の女児が熱中症により死亡し(参考:大阪の2歳女児死亡、死因は熱中症2022/6/30 18:48配信 産経ニュース)、翌日の令和4(2022)年6月30日、祖母の無職小野真由美容疑者(46歳)と内縁の夫桃田貴徳(ももだたかのり)容疑者(50歳)が、保護責任者遺棄の容疑で逮捕された。

二人は「間違いありません」と供述しているといわれる。(引用・参考:2歳女児を自宅に半日放置…死亡 遺棄容疑で祖母ら2人逮捕 2022/6/30 11:46配信 産経ニュース)

その後、令和4年(2022)年7月20日、上記の保護責任者遺棄の容疑については、大阪地検堺支部が処分保留(参考:大阪2歳熱中症死、手足テープで縛り置き去りか 容疑で祖母ら再逮捕 2022/7/20 20:38配信 毎日新聞)としたものの、同日、祖母の小野真由美容疑者と内縁の夫桃田貴徳容疑者は、逮捕監禁の容疑で再逮捕された。 なお、再逮捕の逮捕監禁容疑について小野真由美容疑者は黙秘しているといわれ、桃田貴徳容疑者は「今回逮捕されることに納得できません」などと語っているようだ。(引用・参考:2歳児熱中症死亡で再逮捕 直前にも 手足縛り外出の疑い07月20日17時38分配信 関西 NEWS WEB)

逮捕の年月日逮捕容疑その他の情報
2022年6月30日保護責任者遺棄処分保留(2022年7月20日時点)
2022年7月20日逮捕・監禁57時間ベビーサークルに閉じ込めた容疑。小野真由美容疑者黙秘、桃田貴徳容疑者否認
富田林市2歳女児熱中症死亡事件 資料

毎年のようにおこる幼児の熱中症死亡事案と保護責任者遺棄事件。当該事件(富田林市2歳女児熱中症死亡事件)は、「去年の年末ごろから手足を縛り外出していた。1週間に1、2回は縛っていた」(引用:2022/07/22 08:00 MBSニュース)長期間にわたる虐待の疑いやヤングケアラーの問題(祖母とその内縁の夫の外出時の2歳女児の世話係は祖母の15歳の四男だった)も考えられる近年を象徴する事件だともいえそうだ。

『追記』

2022年8月8日、小野真由美容疑者と桃田貴徳容疑者は、逮捕監禁致死の容疑で追送検された(参考:「大阪・富田林の2歳放置死 1年前から手足拘束か祖母らを追送検 毎日新聞 2022/8/8 19:48(最終更新 8/8 19:56)」)

2022年8月10日、大阪地検堺支部は、小野真由美被告(起訴後は被告)と桃田貴徳被告(起訴後は被告)を保護責任者遺棄致死及び逮捕監禁の罪で起訴した(参考:「大阪・富田林の2歳放置死で祖母ら起訴 遺棄致死と逮捕監禁罪 毎日新聞2022/08/10 15:02」)

なお、「保護責任者遺棄致死の罪」は、2022年6月30日の逮捕容疑だと判断される(2022年7月20日の時点では処分保留)

桃田貴徳容疑者の経営先

桃田貴徳容疑者の経営先について確認を実施した結果、桃田貴徳容疑者が代表取締役に就任する法人1社が確認された。(2022年7月20日現在)

上記M社は桃田貴徳容疑者の住む大阪府以外の都道府県に本店所在地を定める、資本金1000万円の法人であり、桃田貴徳容疑者は、2021年1月に同社の代表取締役に就任していた。

なお、過去、桃田貴徳容疑者は、親族が代表取締役に就任する大阪府内の法人2社の役員に就任していたが、富田林市2歳女児熱中症死亡事件が発生した2022年6月30日以降に解任されていた。

桃田貴徳容疑者の逮捕により、上記会社の関係者も多大な迷惑を被っていることは容易に想像できる。

桃田貴徳容疑者の所有不動産

桃田貴徳容疑者の個人所有(親族との共有を含む)の不動産は、確認できた範囲でも大阪府和泉市内に2筆ある。(2022年7月20日現在)

桃田貴徳容疑者の親族は、大阪府で有数の養鶏業者ともいわれており、桃田貴徳容疑者は金銭面でかなり恵まれた家庭環境に生まれ育ったともいえそうだ。

富田林市2歳女児熱中症死亡事件発生前後の大阪府の気温

富田林市2歳女児熱中症死亡事件の前後、事件現場である大阪府富田林市近隣の堺市の気温は最高気温は軒並み30度を超えている。

この過酷な暑さのなか、ほぼ水分も与えて貰えずベビーサークルに閉じ込められ死亡した2歳の女児の苦痛――想像を絶する残酷な事件だとも感じてしまう。

大阪府堺市2022年6月日ごとの気温データ
大阪府堺市2022年6月日ごとの気温データ クリックすると大きな画像になります。

上記画像の出典:気象庁HP(気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp))「気象庁HP:大阪府堺市の過去の天気2022年6月」を加工して作成(気象庁|過去の気象データ検索 (jma.go.jp)

富田林市2歳女児熱中症死亡事件発生前後の大阪府内の熱中症搬送人員数

令和4年度の大阪府内の熱中症搬送人員数によれば、2022年4月25日から2022年7月17日までの熱中症による死亡人数は2名であり、それは2022年6月27日から2022年7月3日に発生している。

この2名には富田林市2歳女児熱中症死亡事件の2歳幼児も当然だが含まれている。

富田林市2歳女児熱中症死亡事件で2歳幼児は2022年6月29日の夕方には死亡していたといわれている。

被害者の2歳女児は非常に危険な暑さのなかで――想像するのだけでも耐え難い。

大阪府令和4年度熱中症搬送人員数
大阪府令和4年度熱中症搬送人員数 クリックすると大きな画像になります。

出典:「大阪府HP熱中症搬送人員数(令和4年度)」(大阪府/熱中症搬送人員数(令和4年度) (osaka.lg.jp)

ヤングケアラーともう一つの虐待の可能性

近年、本来は成人の大人が担当すると想定されていた介護や育児や家事などを18歳未満の子どもが担当しているヤングケアラー(young carer)の問題が注目されている。

富田林市2歳女児熱中症死亡事件の報道によれば、小野真由美容疑者と桃田貴徳容疑者は、この死亡した2歳女児を自宅に残し、日常的に長期間、家を留守にし、2歳女児の面倒を小野真由美容疑者の15歳の四男などがみていたとの報道もある。

(前略)2人が不在の間、優陽ちゃんとともに在宅していた四男は『1回だけ水を飲ませた』などと説明。優陽ちゃんの手足の拘束については「(容疑者から)指示を受けて切った」と話し、自宅から丸められた状態のテープが見つかった。四男は高校への通学や塾などで世話をせず、優陽ちゃんはおむつをはかされたまま不衛生な環境に置かれていた。」「優陽ちゃんが死亡するまで、富田林市の最高気温は連日30度を超えていたが、柵内に飲食物は置かれていなかった。28度に設定されていたエアコンの稼働状況についても、四男は当初「ついていた」と説明したが、その後は「覚えていない」と話しているという。

〈独自〉2歳児熱中症死 「水1回だけ飲ませた」 四男、祖母ら不在の2日間2022/7/20 05:00配信 産経ニュース

富田林市2歳女児熱中症死亡事件には、ヤングケアラーの問題も隠れているのではないだろうか?

行政の権限の強化や強すぎる親権の見直しなどを始めないと――これからも――犠牲者は――増え続けるかもしれない。


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Jean-Baptiste Roquentin運営者

投稿者プロフィール

Jean-Baptiste RoquentinはAlbert Camus(1913年11月7日-1960年1月4日)の名作『転落(La Chute)』(1956年)とJean-Paul Sartre(1905年6月21日-1980年4月15日)の名作『嘔吐(La Nausée)』(1938年)に登場するそれぞれの主人公の名前からです。
Jean-Baptiste には洗礼者ヨハネ、Roquentinには退役軍人の意味があるそうです。
小さな法人の代表。小さなNPO法人の監事。
分析、調査、メディア、社会学、政治思想、文学、歴史、サブカルなど。

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