福島千尋容疑者(死体遺棄の容疑で逮捕)に関する調査報告

生後まもない乳幼児の死体を家族と暮らす自宅マンションの自室クローゼット内に隠していた「死体遺棄」の容疑で東京都日野市の23歳の福島千尋容疑者が逮捕された。

遺棄されていた生後間もない乳幼児は今年(2022年)の5月頃、福島千尋容疑者が産んだ子だと報道され、同居していた福島千尋の母親が異臭に気づき警察に通報したらしい。

自分が産んだ「子」を「遺棄」した容疑で逮捕された福島千尋容疑者の自宅状況などを中心に調査を実施した結果を以下に記す。

事件概要

<事件報道>

クローゼットのスーツケースに隠し…嬰児の遺体遺棄 23歳の女を逮捕 東京・日野市 TBSテレビ 6/6(月) 5:40配信
東京・日野市で、生まれて間もない男の赤ちゃんの遺体をクローゼットの中のスーツケースに隠し遺棄したとして、警視庁は23歳のアルバイトの女を逮捕しました。死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、日野市神明のアルバイト・福島千尋容疑者(23)で、自らの部屋のクローゼットの中に生まれて間もない男の赤ちゃんの遺体を隠し、遺棄した疑いがもたれています。福島容疑者はマンションに両親と3人で暮らしていて、5日昼ごろ、母親が福島容疑者の部屋から異臭がすることに気づき確認したところ、クローゼットにあったスーツケースの中から赤ちゃんの遺体を見つけたということです。取り調べに対し福島容疑者は容疑を認め、「自分の生んだ赤ちゃんをスーツケースに入れて遺棄しました。5月下旬くらいに産みました」と供述しているということで、警視庁は詳しい経緯を調べています。

TBSテレビ

  • 事件発覚:2022年6月5日(逮捕の報道は2022年6月6日)
  • 事件現場:東京都日野市神明町
  • 事件概要:生後まもない乳幼児の遺体を自室クローゼットに遺棄
  • 被害者数:1人 
  • 容 疑 者 : 福島千尋(23歳)
  • 逮捕容疑:死体遺棄
  • 犯行動機:不明(捜査継続中)
  • 2022年6月6日 18時現在の情報

今後、捜査当局(警察、検察)による死体遺棄の動機、出産日時、遺棄されていた子の死因などの解明のための捜査が続くと思われ、別の容疑での再逮捕などが充分に考えられる。

★2022年6月26日追記

2022年6月26日、 福島千尋容疑者は、自ら出産した赤ん坊を殺害した殺人の容疑で再逮捕された。

同居の母親が異臭に気づき110番…クローゼットに乳児遺棄の23歳、殺人容疑で再逮捕 自ら出産した赤ん坊を殺害したとして、警視庁日野署は26日、東京都日野市神明、飲食店アルバイト福島千尋容疑者(23)を殺人容疑で再逮捕した。発表によると、福島容疑者は5月23日頃、マンションの自室で、室内で出産したばかりの男児の顔に自身の脚を乗せて圧迫するなどし、殺害した疑い。福島容疑者は男児の遺体をクローゼット内に隠したとして今月5日に死体遺棄容疑で逮捕された。当初の調べに「子どもの顔に脚を乗せた」と供述していたが、現在は黙秘している。福島容疑者は同居する両親に妊娠と出産を隠していたが、母親が5日に異臭に気づいて110番した。

読売新聞 2022/06/26 17:33

上記報道によれば、福島千尋容疑者は、2022年5月23日頃、出産直後に子を殺害し、その遺体をクローゼット内に隠したとある。また、同居する母親が異臭を感じ警察に通報したのは同年6月5日のため約2週間にわたり、殺害した子をクローゼットに隠していたことになる。

日本気象協会 tenki.jp【公式】 / 天気・地震・台風のHPから過去の東京(大手町)の気温を確認すると、上記期間中に夕方までの最高気温が25度を下回ったのは2022年5月27日(雨/くもり)の24.6度と2022年5月31日(雨/くもり)の20.4度の二日間だけだった。このことからかも遺体はかなり酷い状況だったと推察される。母親が感じた異臭よりも強い異臭を福島千尋容疑者は感じていたかもしれない。

福島千尋容疑者の過去の犯罪報道

福島千尋容疑者の可能性が考えられる同一名人物の過去の犯罪報道を確認したが、福島千尋容疑者の可能性のある同一名人物の過去の事件報道は認められなかった。

また、福島千尋容疑者と判断できる事件報道以外の過去報道も確認できなかった。

福島千尋容疑者の自宅状況などその他の情報

福島千尋容疑者の自宅状況について調査を行った。

報道にある東京都日野市神明町内の福島千尋容疑者の自宅は、「日野バイパス(国道20号線)」に面した地上6階建て、合計56戸が入居できる築約27年の分譲マンションである。同マンション内に福島千尋の親族の可能性が高い福島姓の男性が所有する部屋が確認された。

また、同マンションを紹介している各不動会社のホームページ情報から同部屋は床面積約60平方メートルの3LDKタイプ(約5畳の洋室が2部屋、約6畳の和室が1部屋、約10畳のリビングダイニング)の間取りだと推認される。

3LDKタイプの部屋の例(洋室2、和室1、リビングダイニング)

※上記の図は実際の福島千尋容疑者のマンションの間取りではありません。

報道から福島千尋容疑者は、自室のクローゼットに自ら産んだ乳幼児の遺体を遺棄したとあるため、福島千尋容疑者は上記の約5畳の洋室を使用していたのだろう。約5畳の部屋のなかで自ら産んだ子の遺体と過ごした数日間の福島千尋容疑者の気持ちや感情はどのようなものだったのか?今後、起訴され、裁判となり――福島千尋容疑者の口から語られる言葉に注目したい。

なお、前述の福島姓の男性が所有する部屋は、同マンションが販売された年に購入されている。つまり、同部屋が福島千尋容疑者の自宅であるなら、福島千尋容疑者は同所で生まれ育ったこととなる。

福島千尋容疑者は東京都日野市内の公立小学校、中学校を卒業した可能性を指摘しておこう。

福島千尋容疑者のSNSアカウント

福島千尋容疑者に関してネットメディアリサーチを実施したが、福島千尋容疑者と判断できるSNS(Facebook 、 Twitter、Instagram)の確認には至らなかった。

なお、facebookには、福島千尋容疑者の生活圏、生育圏と判断される東京都日野市などの東京都下地域との親和性を感じさせる同姓同名者のアカウントが確認されたが、報道されている逮捕時の福島千尋容疑者はマスクを着用していることもあり、現況では同facebookアカウントに投稿されている人物が福島千尋容疑者と断定などすることが出来ないため、同facebookの詳細は割愛する。

雑感

昔から自ら産んだ子の「死体遺棄」容疑で逮捕、起訴され、その後の裁判で有罪判決を受ける事件はある。

つい先日の2022年5月31日には、2020年11月に広島県東広島市の勤務先寮で出産直後の女児の口をテープで塞いだまま放置し死亡させ、その後、同寮の敷地内に同女児を埋めた「死体遺棄」及び「保護責任者遺棄致死」の罪に問われていたベトナム人のスオン・ティ・ヴォット被告(27)に懲役3年、執行猶予4年が言い渡さればかりだ。同裁判のなかで三村三緒裁判長は「『母親としての自覚が乏しかった』と非難する一方、会社の関係者が体の変化を知りながら本人に直前まで確認をせず、実習生を保護する監理団体も定期面談で妊娠に気づかなかったと指摘し、こう述べた」らしい「もっと被告に関心を寄せていれば、孤立した出産は防げた。被告が助けを求めた乳児の父親や病院からの助力がなかった影響も大きい」(引用・参考:実習生「妊娠→帰国」信じた末 東広島の乳児遺棄、地裁が猶予付き判決/広島県2022.06.01 朝日新聞)

さらに、先月の2022年5月10日には、同年4月19日午前7時45分頃、神奈川県川崎市中原区内にあるマンション内のごみ集積所に生後間もない男児の遺体を放置した、タイ国籍のカオピアパニット・ジュン容疑者(23)が「死体遺棄」の容疑で逮捕されている(引用・参考:遺棄乳児の母か、タイ人住人逮捕 川崎、死体遺棄容疑/神奈川県 2022.05.11 朝日新聞)

匿名出産(内密出産)には、戸籍の問題や自らの出自を知る権利などの難しい論点があるが、「赤ちゃんポスト」の設置で有名な『医療法人聖粒会 慈恵病院(リンク先は同医院の「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」に関するページです)』の「望まない妊娠での孤立出産を巡る殺害や死体遺棄事件に接した経験も明かした」蓮田健院長は、『罪も責任もない赤ちゃんがむごたらしく扱われるのは堪えられない』」と(「罪のない赤ちゃんのため、許してほしい 慈恵病院・蓮田院長が国会で「内密出産」の実情訴え」 2022.02.26 熊本日日新聞 「国会点描 かながわの風/良識の府ここにあり」2022.03.07 神奈川新聞)訴えている。

匿名出産(内密出産)の本格的な議論も始まるだろう。

一つの命を救い、産みの母親を犯罪者にさせない一つの方法と制度――闊達な議論に期待する。


あなたにお薦めの記事 「虐待問題」


Jean-Baptiste Roquentin運営者

投稿者プロフィール

Jean-Baptiste RoquentinはAlbert Camus(1913年11月7日-1960年1月4日)の名作『転落(La Chute)』(1956年)とJean-Paul Sartre(1905年6月21日-1980年4月15日)の名作『嘔吐(La Nausée)』(1938年)に登場するそれぞれの主人公の名前からです。
Jean-Baptiste には洗礼者ヨハネ、Roquentinには退役軍人の意味があるそうです。
小さな法人の代表。小さなNPO法人の監事。
分析、調査、メディア、社会学、政治思想、文学、歴史、サブカルなど。

この著者の最新の記事

関連記事

おすすめ記事

  1. 星の子
    『星の子』映画・小説の概要 ★ご注意:この記事には、小説・映画『星の子』のネタバレが…
  2. グリコ・森永事件
    本記事はこれまで検証、考察などしたグリコ・森永事件の「まとめ記事」である。以下は各頁の主な…
  3. 世田谷一家殺害事件
    本サイトは過去5回にわたり、世田谷一家殺害事件の犯人の属性、犯人像、犯人の動機、被害者A氏及び家族は…
  4. 魔女
    漫画『メフィスト』は、講談社発行の現在の週刊『モーニング(『メフィスト』連載開始当時は隔週…
  5. 英雄から殺人鬼への変貌はなぜ起こったのか?ジャンヌ・ダルクがジル・ド・レに与えた影響を探る
    14世紀から15世紀にかけて起こった百年戦争。この戦争でフランス側の勝利に貢献した女性が、…

スポンサーリンク

スポンサーリンク

ページ上部へ戻る