加納和通 容疑者(2022年1月21日、6年半前の強盗致傷事件の容疑で逮捕)に関する調査報告

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2022年1月21日、6年半前の強盗致傷事件の容疑者として加納和通容疑者が逮捕された。逮捕の端緒は2020年5月に発生した猥褻事件(通行人女性が卑猥な言葉をかけられた)で警察が採取した加納和通容疑者(被疑者)のDNA型と2015年7月16日、東京都新宿区歌舞伎町のホテル内で発生した強盗致傷事件現場に遺された犯人の可能性のあるDNA型が一致したためだといわれている。

また、加納和通容疑者は容疑を否認しているともいわれる。

<報道>

6年半前の強盗致傷容疑で男逮捕 別事件採取のDNA型一致―警視庁
東京都新宿区歌舞伎町のホテルで2015年7月、女性=当時(17)=の顔面を殴り、現金を奪ったなどとして、警視庁新宿署は21日までに、強盗致傷容疑で職業不詳加納和通容疑者(29)=島根県雲南市木次町=を逮捕した。「やっていない」と容疑を否認しているという。
同署によると、20年5月ごろ、わいせつ事件をめぐる加納容疑者への捜査で島根県警が採取したDNA型が、15年当時、強盗致傷事件の現場の遺留物に付着していたものと一致し、関与が浮上した。逮捕容疑は15年7月16日午前4時15分ごろ、歌舞伎町のホテルで女性の顔面を殴り、首をつかんで3週間のけがをさせた上、現金3万5000円を奪うなどした疑い。

時事ドットコムニュース 2022年01月21日

事件概要


事件日時:2015年7月16日 16時15分頃
事件現場:東京都新宿区歌舞伎町のホテル
事件概要:相手の顔を殴り35,000円を奪った疑い
使用凶器:不明 素手などの可能性あり
被害者数:1人 当時17歳の高校生 
容 疑 者: 加納和通 29歳
逮捕容疑:強盗致傷
犯行動機:不明(本人否認)

2022年1月22日 11時30分現在の情報


加納和通容疑者の過去の犯罪報道

今回の強盗致傷の容疑で氏名が報道された 加納和通容疑者の過去の犯罪報道について調査を行ったが、 加納和通容疑者の可能性が考えられる同一名人物の過去の犯罪報道は認められなかった。

なお、報道によれば、2020年5月に発生した猥褻事件の捜査の過程で加納和通容疑者の今回の強盗致傷事件への関与が浮上したとある。

上記2020年5月の猥褻事件の詳細を記した過去の報道は確認されなったが、加納和通容疑者が2020年5月の猥褻事件で「検挙された」との報道が散見される。

なお、「検挙」は法律用語ではないため詳細は不明だが、2020年5月の猥褻事件で加納和通容疑者に対する身柄の拘束(逮捕)はなかったと考えられる。 加納和通容疑者に過去の犯罪報道がないのはこのためだともいえる。

加納和通容疑者のその他の情報

加納和通容疑者について調査を行ったところ、同一名の人物が2007(平成19)年~2008(平成20)年の全国高校駅伝島根県予選に出場していることが明らかになった。

上記の同一名人物は島根県立M高校の代表メンバーとして高校一年時の 2007(平成19)年、高校二年時の 2008(平成20)年に県予選に出場しており、年齢および地域から加納和通容疑者の可能性も考えられるが断定はできない。

加納和通容疑者のSNSアカウント

加納和通容疑者に関してネットメディアリサーチを実施したがこの加納和通容疑者と判断できるSNS(Facebook 、 Twitter、Instagram)の確認には至らなかった。

雑感

本邦のDNA捜査についてはいくつか議論がある。

先日(2022年1月18日)、名古屋地裁では、無罪確定した人物が警察の保管するDNA型、指紋、顔写真データの削除を求めた裁判の判決があった。同地裁の西村修裁判長は「保管すべき具体的な必要性は示されていない(中略)指紋やDNA型などは、みだりに取得・利用されない自由が憲法13条で保障され、データベース化によって情報漏出やどう使われるかわからないことへの不安など、国民の行動を萎縮させる効果がないとはいえないとした。(引用:朝日新聞デジタル 2022年1月18日「無罪確定の男性の指紋やDNAデータ、国に削除命令 名古屋地裁」)と述べたらしい。

憲法13条には「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」と明記されている。

未解決事件などの犯人検挙のために必要なDNA捜査の議論、法の整備。

誤判防止、冤罪防止のためのDNAの利用、DNAデータベースへのアクセス権の議論

捜査機関のDNAデータベースに保管するDNAの人物属性の明確な規定とその保管期間。

そのDNAデータベースを誰がアクセスできるのか。冤罪を主張する者もアクセスできるのか。これらの議論――急がれる。

Jean-Baptiste Roquentin運営者

投稿者プロフィール

Jean-Baptiste RoquentinはAlbert Camus(1913年11月7日-1960年1月4日)の名作『転落(La Chute)』(1956年)とJean-Paul Sartre(1905年6月21日-1980年4月15日)の名作『嘔吐(La Nausée)』(1938年)に登場するそれぞれの主人公の名前からです。
Jean-Baptiste には洗礼者ヨハネ、Roquentinには退役軍人の意味があるそうです。
小さな法人の代表。小さなNPO法人の監事。
分析、調査、メディア、社会学、政治思想、文学、歴史、サブカルなど。

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